様々なテクニカル指標 一目均衡表とは その1

一目均衡表を理解する

トレンド系テクニカル指標として、移動平均線やボリンジャーバンドをご紹介いたしました。

今回は、「一目均衡表」というテクニカル指標をご説明いたします。

また、一度読んだだけで完璧に理解できる性質のものではありません。

ですので、何度も読み返して、是非使いこなせるようにしましょう。

さてそんな一目均衡表ですが、トレードを始めたばかりの初心者の方がこのツールを使っている、という方をほとんど見たことがありません。

一目均衡表が表示されているチャートを見てもらえばすぐにわかりますが、表示されているラインは、移動平均線やボリンジャーバンドとは少し性格が違います。

それぞれのラインの意味を正確に理解できれば、ご自身のトレードで非常に大きな力となってくれることでしょう。

ちなみに、私はこの一目均衡表を採用して、トレードを行っております。

まずは基準線を理解しよう

前置きが長くなり、申し訳ございません。

文章だけで説明してもご理解が難しいことと思いますので、早速図①ドル円日足のチャートをご覧ください。

ギザギザとした線が3本、その他に灰色でぬられた雲のようなものがあると思います。それぞれ順を追ってご説明いたします。

・基準線(図①をご覧ください)

図①-実際のチャート図で御覧ください

基準線(採用するローソク足26本)=(最高値+最安値)÷2 で表されるラインです。

仮に現在、地点Aのローソク足がアクティブな状態だとします。

そのアクティブなローソク足から26本分さかのぼった分が、採用されるローソク足となります。

図②では黄色い枠で囲ってあります。

図②-実際のチャート図で御覧ください

その黄色い枠のうちで最も価格が高かった地点B(1ドル114.900円)、最も価格の低かった地点C(1ドル101.100円)がそれぞれ最高値、最安値となります。

ですので、今回基準線として表示される価格は、(114.900+101.100)÷2=1ドル108.000円です。

重要な26本のローソク足

要するに、26本分のローソク足の一番高いところと低いところの中間を示しているのが、この基準線の場所となるのです。

時間の経過とともにローソク足が追加されていきますが、その分26本前のローソク足が除外されますので、26本前が最高値もしくは最安値だった場合、また最も新しいローソク足が最高値もしくは最安値を更新した場合、基準線は劇的に変化することになります。

少しだけイメージできたでしょうか?

次回以降、転換線、遅行線、先行スパンについての解説と、一目均衡表の活用法についてご案内いたします。

About 助ジロウ

〇FX歴15年 〇テクニカル分析の知識が豊富 〇知人以外には教えていない独自分析がある

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