実践!オシレーターの活用法
前回はオシレーターの説明に終始いたしました。
今回は、実際にトレンド系のテクニカル指標とオシレーター系のテクニカル指標をチャート画面に同時に表示させて、どのようにトレードに活用するのかを解説いたします。
早速ですが、図①ドル円日足のチャートをご覧ください。
緑色の枠は前回に説明しましたとおり、ローソク足と移動平均線(MA25、MA75)が接触していないことを示しています。
今回は、ローソク足チャートの下部にADXを表示させております。
なおADXの設定は、一般的に使われている参考するローソク足14本です。
ADXが30の位置に紫線を引いておりますが、ADXが30以上のときトレンドが強いということができます。
実際のトレード活用事例
では、実際にどのようにトレードに活用していくのかをご説明いたしましょう。
オシレーターを使ってトレードをするときに一番大事なことは、ADXがこの数値になったからエントリーする、ADXがあの数値になったからイグジットする、という使い方はしないということです。
それがトレンド系テクニカル指標と違うことです。
図②のチャートをご覧ください。
地点Aは、ADXが30に到達した箇所です。
ADXが増加し30に近づいてきたら、トレンドフォロー型のトレードをするためにエントリーの用意をします。
そして、地点BをピークにADXの値が減少しはじめていますので、イグジットの用意をします。
オシレーター活用の本質とは
このようにオシレーター系指標は、トレンドフォロー型のトレーディングプランをするべき状況になっているのか、なっていないのかを確認するためだけに使うのです。
ですので、具体的なエントリーポイントは、トレンド系指標を用いて判断していきます。
再度、図②をご覧ください。
地点Cでは、ADXの数値が増加を始めた地点ですのでエントリー用意、地点Dでは数値が減少し始めた地点ですのでイグジット用意です。最後に、地点EではADXが30を割り込みましたので、トレンドフォロー型のプランによるトレードは、一旦終了となります。
以上がオシレーター系テクニカル指標ADXの一般的な使用スタイルです。
このようにトレンド系指標と合わせて使用することで、トレンドフォロー型のプランに適した状況なのかどうかを知ることができ、トレンドがない時の無駄なトレードを排除することができるのです。