勝つために必須!テクニカル指標の本質
これまでにいくつかのテクニカル指標をご紹介してまいりました。
どの指標も中途半端な理解にとどまれば、せっかく利益を出すために使用しているはずなのに、損失を垂れ流し続けるだけの無駄なものになってしまいます。
ゆえに、その本質を理解することが大事なことです。
ご自身のトレードスタイルとトレーディングプランがしっかりマッチさせることで、どのテクニカル指標も力強い味方となってくれることでしょう。
ではここで、図①と図②を見比べてみて、どちらのチャートが売買の判断がしやすいか考えてみてください。
どちらもユーロドル5分足のチャートです。
図①は、トレンド系指標として移動平均線(MA25、MA75)と一目均衡表(先行スパン1、2)、オシレーター系指標としてADXを表示させています。
対して図②は、トレンド系として移動平均線(MA5、MA25、MA75)と一目均衡表(転換線、基準線、先行スパン1、2、遅行スパン)とσバンド(-3σ~+3σ)、オシレーター系としてADXとMACDを表示させました。
トレーディングプランのコツ
図①で使用しているテクニカル指標からは、例えばこのようなプランを立てられるでしょう。
MA75を抜き、かつ雲を抜けて終了したローソク足(緑の枠)に注目して仕掛けを、MA25を抜き終了したローソク足(オレンジの枠)に注目して手じまいをするなどです。
反対に、図②はどうでしょうか?
情報が多すぎるため、どこで仕掛け、どこで手じまいすべきか、具体的に判断するのは容易ではありません。
ツールはシンプルに削ぎ落とすと良い
トレードするためのツールは多ければよい、というものではないのです。
つまり、いくつかの手法を習熟するだけで良いのです。
使用するツールを正しく解釈して、できるだけ限られた情報の中でトレードすることこそが、効率的なマーケットプレイヤーとして成功するための近道です。
知識やトレーディングツールは力となりますが、それは正しい知識を持っている場合に限られるのです。
最高のトレーダーは、ミニマリストです。
トレンド系は多くて2つ、オシレーター系は多くて1つ、安定的に機能する手法を考え、ひたすらその手法を繰り返すことが重要になります。