ボリンジャーバンド(σバンド)について
ボリンジャーバンドとは、つまるところ移動平均線の一種です。
移動平均線は、トレンドフォロー型のトレードに役立つインジケーターです。
これは絶対に伝えなければならないと思い、最初に書かせていただきました。
と言いますのも、間違ったボリンジャーバンドの使い方をされている方が多いためです。
テクニカル指標を正しく使う
チャートを活用してトレーディングを始めて数か月経つけれど、いまいち勝率が上がらない。
なので、みんな表示させているみたいだしボリンジャーバンドを使用する。
このように、なんとなく表示させてトレードしてしまうと、移動平均線だけで勝負していた時より勝率が下がり資金を減らしてしまう方が多いです。
テクニカル指標は正しく理解し正しく使われなくては無意味どころか逆効果にすらなりますので、是非この項目でしっかり理解を深めてください。
前置きが長くなりました、図①ドル円日足です。
チャート中央の黒の線は25本移動平均線です。
移動平均線の項目で主に5本25本75本移動平均線を表示させていましたが、そのなかの中期線です。
その線の上下に表示されているのが、25本移動平均線±2標準偏差(σ)のボリンジャーバンドです。
ボリンジャーバンドを活用するには、この±2標準偏差(σ)の意味を正確に理解しなければなりません。
標準偏差とは、数字のばらつき具合を数値で表したものです。例えば5つの数字が書かれたグループが二つあるとしましょう。Aグループは「40、45、50、55、60」一方、Bグループは「30、40、50、60、70」。どちらも平均は、50です。
標準偏差(ばらつき具合)とは?
なんとなくBのほうがばらついているのはわかりますね。
具体的にはAグループ2σ≒14.2、Bグループ2σ≒28.2です。
2σを基準にしたとき、Bの方がAより約14ばらついていることがわかります。
トレードで言い換えると、ばらついていないAの方がトレンドのない状態(レンジ)、ばらついているBの方がトレンドのある状態となります。
次に、65という数値が仮にあったとして、各グループでどのような評価となるか考えてみましょう。
65は、Aでは60という一番大きい数値より大きく、Bでは60と70の間の数値です。
トレードで言い換えると、65はAのグループでは40~60のレンジを上に抜けた数値、Bではバンドの範囲内の数値となります。
この考え方をもとに、次回ボリンシャーバンドの具体的な活用法をご説明いたします。