熟練したトレーダーになるために
熟練したトレーダーになるためには、トレードの回数をこなした分だけ、資金の量は右肩上がりになっていなければなりません。
信頼できる書籍や商材から情報収集はトレーディングスキルを向上させるためには不可欠、ということは以前にも述べさせていただきました。
では、実際の資金を投入しないで行うデモトレードをたくさん経験したら、トレーダーとしてのスキルは上昇していくのでしょうか?
答えは、ノーです。
デモトレードの価値はあるの?
所詮、デモトレードはデモにすぎないのです。
実際に資金を使いトレードしてみると、利食いのタイミング、損切りのタイミングに大きな差が出ます。
デモトレードも完全に不要なものではないのですが、トレードを飛躍的に上達させるためには、実際の資金を投入してトレードにチャレンジすべきなのです。
最初のうちは、最低枚数の1枚で十分です。実際に資金が増加減少する状況を体験することは、デモトレードをし続けるよりも、はるかに効果があります。
さて、ここで図①ドル円5分足をご覧ください。
今回は、トレンド系指標の移動平均線(MA25、75)のみを使ったトレーディングを例にご説明いたします。
仕掛けは1つで、ローソク足がMA75を完全に抜いてローソク足が終了した地点A(1ドル112.480円)に設定したとしましょう。
手じまいのプランは、複数用意してみました。
これはトレーダーごとに、ポジションを保有する長さが異なるためです。
地点B(1ドル112.590円)は、ローソク足がMA25を割って終了したところで手じまいするプラン。
同様に、地点C(1ドル112.510円)はMA75にタッチした時点で手じまい、地点D(1ドル112.200円)はMA75を割って終了した地点で手じまいするプランです。
B、C、Dと順に保有時間が長くなっています。
プラン通りトレードを実践する重要性
このようなプランは、ある程度学習していれば容易に設定することができることでしょう。
しかし、大事なのは最初に決めたプラン通りに実際のトレードで、きちんと地点B、C、Dでポジションを整理できるかどうかということです。
緊張感の少ないデモトレードならば簡単に手じまい出来るかもしれません。
しかし、実際に資金を投入している場合、地点Dでは含み損を抱えています。
資金が減ってしまうことを受け入れて損切りできるかどうか、ここが非常に重要になります。
図の最後に→?とあります。この続きはその2で解説いたします。