移動平均線のポイント
移動平均線は、トレードにかかわる多くの方が採用しているテクニカル指標の一つです。
重要なことですので繰り返しとなりますが、多くの人が注目しているテクニカル指標を日頃のトレードで用いることは、注目すべき価格をより具体的に知るために欠かせないことです。
今回は実際のトレードで、いつ買いや売りのポジションを持つのかご説明いたします。
優位性のあるポイント
移動平均線は優秀なの?にて紹介したドル円5分足のチャートです。
そこでは、移動平均線を用いて売り方と買い方のバランスが逆転するポイントは、具体的にどこなのかを説明させていただきました。
16:45の陰線が、25本移動平均線を割って終値をつけている箇所がそのポイントです。
次に、そのポイントの右どなりのローソク足にAと記入されたところを見てください。このAが売りポジションを持つべきポイントになります。
Aの地点で売った場合の価格は、1ドル114.275円です。ここで、売りポジションを持った場合、手じまいのポイントはどこになるでしょうか?
20:45のBのローソク足に注目できた方は、トレーダーとしての才能ありです。
25本移動平均線をローソク足が上に抜けて終わった、ということを確認して手じまいとなります。この時の価格は、1ドル114.110円です。
このトレードでは、差額の16.5pipsがトレーダーの利益となります。
心配になるくらい単純な手法です。
しかし、売買の理由に具体性を持たせるだけで、ローソク足と移動平均線だけでも十分に利益を上げられることがわかってもらえたと思います。
ビギナーの方が陥ってしまう失敗の一つとして、移動平均線の上にローソク足の終値があるのに売ってしまう、逆に移動平均線の下で取引されているのに買ってしまうということがあります。
いわゆる逆張りです。
逆張りのトレードスタイルを確立している方なら問題ないのですが、特にトレードプランを立てずにこれをしてしまうと、逆に抜かれたときに損失の額が大きくなりすぎてしまい、なかなか損切りをすることができなくなってしまいます。
トレンドとは売買のパワーバランスの転換が確認されるまでは、原則続いていくものです。まずは、基本を押さえたトレードスタイルを確立することが大切です。