トレーダーの性格によりスタイルは違う
移動平均線のおすすめ使用方法の項目で、具体的にどの地点でポジションを持ち、そして手じまいをするべきか説明させていただきました。
その項目での内容は、移動平均線を用いた手法の内のほんの一つです。
トレードスタイルは、トレーダーごとに様々です。
様々となる原因としては、トレーダーの性格の違いによることが大きいです。
ポジションを保有したら、モニタを常に見ていないと気が済まないという方もいる反面、コーヒーを飲むために席を離れてしまう方もいます。
つまり、自分自身が最もストレスを感じないトレードスタイルを見つけ出すことが、資金を増やしていく近道となります。
前置きが長くなりました。今回は比較的ポジションの保有時間が短い方のための手法となります。
図①は、ドル円5分足です。
前回同様、エントリーは25本移動平均線を完全に上に抜けたAの価格1ドル113.580円で買いです。
前回の方法ですと、25本移動平均線を完全に割り込んだBの1ドル113.830円で手じまいし、+25.0pipsの差益となります。
しかしその場合、0:10から7:40まで約7時間半保有しなければなりません。
そこで、移動平均線との乖離を用いた手じまいです。
シンプルな乖離を利用したトレード
移動平均乖離率のインジケーターを用いても良いのですが、今回はわかりやすくシンプルな手法を採用したいと思います。
長期の移動平均線からあらかじめ設定したpipsに到達し、ローソク足の終値をつけた時点で手じまいするのです。
ここで図②を見てみましょう。
移動平均線は、過去の価格から形成されるテクニカル指標
つまり遅行性のインジケーターですので、移動平均線だけを利用する場合、どうしても対応が後手に回ってしまいます。
そこで、エントリーポイントはAのまま、手じまいを75本移動平均線から10pips、20pips離れてローソク足が終値をつけた時に設定するのです。
C地点は、9pipsですので、ポジション継続。D地点は12pipsですので、10pipsで設定した場合の利食いポイント。
E地点は20pipsで設定した場合の利食いポイントになります。
ご自身のトレードスタイルに合わせて、移動平均線の使い方を是非一度考えてみてください。