移動平均線 オシレーター系と組合せ
前回の「オシレーター系と組合せその1」の続きです。
前回は、図①の地点Pで売り、地点Qで買い戻し手じまいをする流れをご説明いたしました。
このトレードでは売りでエントリーしましたが、ポジション保有中に図①の赤枠にあるような陽線が出現すると、含み益が減少するので早々に手じまいをしたくなるはずです。
このトレードでもポジション保有中に、含み益が0や1~2pips程度のマイナスになる瞬間がありました。
大事なものはトレーディングプラン
しかし、大事なことは、最初に自分が定めたトレーディングプランに従ってトレードをすることなのです。
引き続き図①です。
手じまい後に再度同様の形となったため、地点CでADXが上昇へ転換したことを確認後、地点Rで売り、地点DでADXが下降しました。
手じまいの用意を始め、最終的に地点Sで買い戻してトレード終了し、差額は12pipsとなりました。
ここまでは、先ほどの地点A~地点Qまでの流れと同様です。
ここでひとつ感じ取ってほしいことがあります。
A~Qで獲得できた差額は36pips、C~Sで獲得できた差額は12pipsです。
地点Rの陰線が予想より長くなってしまったこともあるのですが、それを含めても獲得できた差額が減少しました。
このことから、トレンド相場が終息しつつあるということを感じ取ってほしいのです。
時間帯を意識すること
トレンドフォロー系のトレードを目指す場合、ポジションを持つべき時間帯、そうでない時間帯を認識する必要があります。
ポジションを持つべきでない時間帯に売買を繰り返せば、(スプレッド分+差額分)この分だけ損切りを余儀なくされてしまいます。
では、図②のチャートを見てみましょう。
黒枠は、ローソク足が、移動平均線(MA25)と接触しているか、ADXも30以下で減少傾向にある時間帯です。
この時間帯は、トレンドフォロー型のトレードが成功しづらいため、ポジションを保有すべきではありません。
この後、6:00に黒枠が始まってから4時間以上も黒枠の時間帯が継続しました。
オレンジ枠は、ADXが上昇を始めADX30に接近しつつある、もしくはADXが30を越えた後ピークを迎え下降を始めた時間帯です。
この時間帯は、ローソク足と移動平均線の状況からいつでも仕掛け、手じまいができる準備をしなければなりません。
最後に赤枠ですが、エントリーしていたならば、積極的にそのポジションの保有を継続しなければならない時間帯です。
トレンドフォロー型のトレードとは、利益は積極的に伸ばし、迅速に損切りすることで資金を増やす手法です。
パソコンを開いて、いつでもすぐにポジションを持ってしまう方は、今ポジションを保有すべき時間帯なのか、そうでないのかプランをしっかり練るところからはじめてみましょう。驚くほど無駄なトレードを排除することができるようになります。