トレンドラインを引く基本
上昇トレンドでは安値の推移に注目して、下降トレンドでは高値の推移に注目することでトレンドラインを見つける、これがトレンドラインを引く時の基本です。
まずは図①をご覧ください。
ドル円1時間足のチャートですが、右上がりのローソク足であることは読み取れるでしょう。
上昇トレンドでは安値に注目するが原則です。
図①では1ドル109.900円、111.300円それぞれの価格で長い下ひげのあるローソク足があります。
この価格でマーケットでは売買が活発になったということですので、この2点の安値に注目しトレンドラインを引きましょう。
ここで描くことのできる直線が下支えとなるトレンドラインです。このラインにタッチしたときに買いのポジションを持つのが、トレンドフォロー型のトレードの基本です。
エグジットするポイント設定
それでは、手じまいする時の具体的な価格設定はどうすべきでしょうか?
トレンドラインとともに、トレンドラインを上に110pips平行移動させたものを付け加えたのが、図②です。
このように、トレンドラインを平行移動させた価格帯をローソク足が移動している、ということがこれによってわかりました。
チャネルも活用する
このようにローソク足が移動する平行線で囲われた価格帯のことをチャネルといいます。
ローソク足の動きからトレンドラインを見つけチャネルを設定することで、価格帯上限の発見を容易にさせてくれます。
これにより手じまいするための目安となる価格に具体性を持たせることができました。
ここでひとつだけ注意していただきたいですが、トレンドラインを上に平行移動をさせたラインは、新たに売りのポジションを持つポイントではないということです。
上昇基調にある相場ですので、買いが加速し新たなトレンドラインを形成する場合もあります。
ここで新たに売りのポジションを持つことは、大きな損切りを余儀なくされるが場合があるため、トレンドフォロー型のトレードをするなら危険行為です。
価格が上昇傾向にあるからなんとなく買いそして売るという曖昧なトレードを、トレンドライン、チャネルを用いることで排除することができます。
買うための具体的な価格、売るための具体的な価格を知ることは資金を増やしていくためには欠かせないことです。