前回の質問は分かりましたか?
「一目均衡表の活用法その2」の最後に、ひとつ問題を出させていただきました。
まず答え合わせの前に、図①のチャートをご覧ください。
ローソク足が雲に触れている、または雲に完全に含まれている状態とは、トレンドが弱い状態である、ということは前回ご説明したとおりです。
この図①では、雲に突入したローソク足にマーキング(紫色の枠)いたしました。
このローソク足以降のある程度の期間は、トレンドが弱くなりがちです。
実際の値動きも、ローソク足が雲へ突入した後はレンジ相場となり、値動きが明らかに弱くなりました。
雲の中ではどうするべきか?
さて、雲への突入後は、ローソク足が再び雲の外側に抜けたことを確認してから売買を行わなくてはなりません。
ローソク足が雲の中にある状態にもかかわらず、上に抜けていきそうだ、もしくは下に行きそうだ、と勝手に予想して売買すべきではないのです。
なぜなら、そのような売買手法では、丁半博打をすることとなんら変わりがないからです。
一、二度ならば運よく正解するかもしれませんが、このような売買を繰り返し行っていれば、いずれマーケットに資金を回収されてしまうことでしょう。
先行スパンの位置について
もうひとつ覚えてもらいたいことがあります。
それは、先行スパン1、2それぞれの位置の状態です。
値動きが上昇しているときは、先行スパン2(緑線)が先行スパン1(紫線)よりも下にある状態、値動きが下降しているときはその逆となります。
今回マーキングしているローソク足(紫の枠)のときは、先行スパン2(緑線)が下にある状態です。
全体の7割程度ですが、値動きは緑矢印の方向へ抜けていき、上昇から下降トレンドへ転換していきます。
値動きが緑矢印の方向へ進むと先行スパン1、2の上下の位置が転換することになります。
図①では、青の丸印をつけている地点です。頻度は緑の矢印方向よりも少ないのですが、紫方向に抜けて上昇トレンドが継続する場合もあります。
この場合、非常に強いトレンドになることが多いため、逆方向のポジションを持ってしまった場合、迷わずに損切りをしなくてはいけません。
肝心の答え合わせが最後になってしまい申し訳ありません、図②のチャートをご覧ください。
斜線を引いている3つのトレードが、売買する必要のなかったトレードとなります。
また、雲を用いることで「トレード③」の対応方法が変更となりました。
今回は図で示すだけになってしまいましたが、次回詳しい解説をつけさせて頂きます。