学習、計画、実践、振り返りのサイクル
文系の方にとって最も難しい資格といえば弁護士、理系の方にとって最も難しい資格といえば医師です。
これに関しては、ほとんどの方が納得されることと思います。
ちょっくら医者を目指してみるか、といった軽い気持ちで始められることではないはずです。
6年かけて医学部に通い、国家試験を通過した後、研修医としてこれまた長い期間の下積みを経て、ようやく一人前の医者となることができるのです。
これと同様に、トレーディングで継続的に利益を出し続けるためには、学習、計画、実践、振り返りのサイクルが不可欠です。
自己過信の先にあるもの
たくさんお金があるからとか、何か別のことで成功を収めたからとか、そういうことがあってトレードで勝てるようになるのではありません。
よく他業種で成功を収めた方が、その資金を元手にトレーディングを始めるのをお見かけします。
が、ほとんどの方がマーケットから厳しい洗礼を浴びることになります。
勝てる手法を身につけていないままトレードに挑めばいいカモにされて、気づいた時には資金が底を尽きてしまうのです。
とはいえ、学習のためには信頼できる書籍や商材などからの情報収集をしなければなりません。
当然、費用がかかりますし、実践を通じて資金を減らす経験もいたします。
トレーディングをはじめて序盤のうちは、いくら資金があろうとも少額で実践し、ご自身のトレーディングプランが正しいかどうか何度も検討しなければなりません。
授業料と引き換えに手に入れる
そういった「授業料」として失った資金と引き換えに、自分の資金を積み上げられるトレーダーに少しずつ成長していくのです。
私のプロフィールを読まれた方はもうご存知でしょうが、一年間のトレードの合計がプラスになったのは、トレードを始めてから6年目のことでした。
つまり、1~5年目までは、年間収支がマイナスだったということです。
トレーディングにあたり、何を学習すべきか、どのようなプランで売買するのか、これらが全くわかっていなかった私の場合は、マーケットに対して高い「授業料」支払わなければならなくなるのです。
最後に、図①、図②をご覧ください。どちらもポンド円の日足チャートです。
それぞれの図がどのような状況なのかよくわからないという方は、多額の実弾で売買するより、テクニカルの基本を学習することを優先すべきです。
そうしなければ、いくら資金を用意してもいっこうに資金が増えていく状況にはなりえません。