投入すべき資金額を増減させるための手法に関するお話の続きです。
前回の内容では、どうなったら投入資金額を減額すべきか、そのポイントを解説いたしました。
減額手法を用いることで損失を回避する
前回説明したような減額手法を用いることで、当初の資金総量「100」、投入資金額が「40」のとき、資金の総量が「100→40」にまで減少させてしまう、というような取り返しのつかない損失を抱える状況から、回避することができます。
資金が減ってしまった場合のことばかりでは、ウンザリしてしまいますね。
ここで、図①をご覧ください。
資金総量「100」、投入資金「40」でトレードしていたけれども、仮に総量が「80」になってしまったとしましょう。
この場合、投入資金を80の40%である「32」へ減額します。
その後、投入資金「32」のままでトレードを続けた結果、資金総量が再び「100」になったのならば、投入資金を8増やし、再び「40」にてトレードをすればよいのです。
勝者はトレードプランと資金管理を重視する
トレーディングプランが間違っていなかったのならば、投入額を減らしたとしても、資金の総量は次第に増加していきます。
このように、資金総量が当初額に戻ったとき、投入額も当初に設定した額に増額すればいいだけのことなのです。
鋭い方なら、もうお気づきかと思います。
投入資金を増額する際も、減額する際と同じような手順で行えばよいのです。
今度は、図②をご覧ください。
資金の総量が20増加するごとに、投入資金の増額を行います。
もちろん投入資金の比率は資金総量の40%に設定しましたので、投入資金額は「48」となります。
同様に、資金総量「140」まで増えたならば、投入資金は「56」に増やします。
このように、トレーディングプランが正しく設定することができ、かつそれに従ってトレードをこなしていくことができたのならば、資金の総量は次第に増えていきます。
増えた資金も投入資金額への比率であることが重要
資金の総量が、当初のものよりも大幅に増えた場合、今回解説したものと同じような手法で良いのだろうか?とお思いの方もいらっしゃることでしょう。
資金がグングンと積み上がっていったとき、資金総量に対する投入資金額の比率の変更を検討が必要になります。
なぜなら、自分自身のすべての資産に対して、投資自体に回している資金の比率が上昇するからです。
そうなったら、投資のための資金そのものを減額し、ご自身の資産に対して投資に充てるための資金の比率を検討し、修正しなければなりません。
この手法についても、簡単には説明することができません。この部分については、マネーマネジメントプランの項目にて、さらに詳しく解説していこうと思います。