遅行線はオシレーター的な性格を持ち合わせている
前回に続き、一目均衡表「遅行線」の活用法の解説です。
前回の最後で、相場にトレンドが発生しているかどうか、ということを知るのが重要だと書きました。
この文章を読んでいて「おや?」と不思議に思われた方、トレーダーとしては鋭い感性をお持ちと言えます。
この「様々なテクニカル指標」の項目では、トレンド系テクニカル指標を中心に解説しています。
そのためオシレーター系ツールの解説は、別の項目です。
しかし、遅行線について一通りなぞりましたが、遅行線とは相場のトレンドが強いか弱いか、を表す【オシレーター的性質】を持っているのです。
遅行線はオシレーター的性質を持ち合わせている
ではここで、遅行線がいかにオシレーター的性質を持ち合わせているのか、図①のチャートと共に説明いたします。
最初に、図①の「地点①-1」をご覧ください。

この地点において26本前に買いポジションを保有していた方が、現在110pipsぶんの損失を抱えている状態、ということは前回説明したとおりです。
では地点①-1は、その後どのように推移したのでしょうか?
地点①-1の14本後「地点①-2」を見てください。
この地点では、26本前に買いポジションを保有していた場合、地点①-1の状態から一転して、450pips(1ドル100.800円→105.300円)の利益を含んでいる状態になりました。
変化の流れとしては、損失を抱えている状態が一転して利益になり、徐々に含み益を増やしていっています。
このような状況が確認できた場合、トレンドフォロー型のトレードでは、仕掛けの用意(今回の場合は買い)をしはじめます。
そして、具体的に仕掛ける地点はトレンド系テクニカル指標を用います(このような戦略につきましては、移動平均線 オシレーター系と組合せ、勝率を向上させる その1 もどうぞ参考にご覧ください)。
つづいて、地点②-1から②-2への推移を確認してみましょう。
図①からもわかりますように、26本前に買いポジションを保有していた方は1120pipsもの含み益を抱えていた状態から、90pips(1ドル114.400円→115.300円)へと大きくしぼんでいます。
つまり、地点②-1から②-2の間に、26本前と比較したときの含み益が漸減して推移しているため、買いポジションを保有していたのなら手じまいの準備を始めなければならないということが分かります(こちらも具体的に手じまいするポイントの決定は、基準線や転換線などのトレンド系のツールを用います)。
一目均衡表の可能性について
「一目均衡表の活用法」の解説を、全7回にわたり最後まで読んでくださった皆様、おつかれさまでした。
一目均衡表について一通り解説してまいりました。
このツールだけで【仕掛けと手じまいのタイミングを決めること】そして【相場のトレンドの強弱を知り、ポジションを保有すべき状態なのかどうかを知ること】この2つが可能です。
これは、他のテクニカル指標にはない特徴といえるでしょう。