準備なしでトレードに挑む結果
私の自己紹介でも書きましたが、トレードを始めて間もない頃、前日の株の値上がり率ベスト10を見て売買をするという、訳のわからないトレードばかりしていました。
初期の頃に行っていたそのような売買方法は、まさに機関銃を装備している人間に対して竹槍を用いて戦いを挑むようなものです(もしかしたら、値上がり率ベスト10だけを用いて資金を積み上げ続けられる手法を確立している方もいらっしゃるかもしれませんが、私にはどのようにすべきか想像もつきません)。
機関銃VS竹槍などとは大げさすぎ、とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
が、実際にマーケットでは初心者も熟練者も入り混じって日々しのぎを削っています。
ロクな武器を用意することなく相場で戦いを挑んでいる方々が、残念なことに今日もマーケットでハチの巣にされています。
準備すると結果はどう違う?
ではここで、図①をご覧ください。
これを読んでいただいている方の中には、すでに何度もトレードを行ったことがある方もいることでしょう。
さて、トレードを何度も繰り返し行った結果、皆さんの資金はどのように推移しているでしょうか?
全てのトレードで利益を出す、ということは不可能ですが、資金が増減しつつも「①資金が増えていく状況」ならば、何も問題ありません。
トレーディングプラン、マネーマネジメントプランともに良好で、なおかつそれぞれのプランに従った行動が取れているということです。
しかしながら、「②資金が減っていく状況」ならば、その原因をはっきりとさせなければいけません。
資金が減り続ける原因を曖昧なままにしてトレードを続けていれば、やがてはマーケットからはじき出されてしまうからです。
増減する資金の正体とは
では最後に「③資金が横ばいの状況」という方は、どうなのでしょうか?
図②をご覧ください。
これを見て驚かれるかもしれませんが、資金を増やし続けられる方というのは、全体の10%しかいないのです。
つまり、たくさんのトレードの結果、資金の増減がない状況というのは、実はトレーダーとしてかなりいい線まで来ています。
この状況にまで達してきている方は、さらにプランの細かいところまで精査する、もしくはトレード時の行動を振り返り改善点を見つける、ということを行うことで、あっという間に資金を積み上げられるトレーダーの仲間入りができるでしょう。
資金が徐々に目減りしておられる方は、相場が悪い、今日は運が悪かった、ということを思う前に、竹槍をもちいて相場に勝負を挑んでいないかどうか、いま一度確認してみるべきでしょう。