トレンドを見つけ出す
よくテレビやニュースで株価が上昇トレンドにある、下降トレンドにあるという言葉が用いられています。
株にもFXにもあてはまることですが、上昇トレンドでは、価格は高値を更新し続け、前回の安値を下回ることはありません。
反対に下降トレンドにおいては、その逆の現象が続きます。
この考え方をもとにトレンドラインをチャートから見つけ出して、トレードに役立てられます。
トレンドラインを活用する
移動平均線の項目で売買手法の一つを説明させていただきました。
その手法はいわゆる順張り、トレンドフォロー型のテクニカル分析を用いたトレード手法です。
トレンドラインも同様にトレンドフォロー型のトレードをする際に活用いたします。
図①をご覧ください。ローソク足だけが表示されているドル円1時間足のチャートです。
なんとなく右上がりになっていることが、お分かり頂けると思います。
ですので、これは上昇トレンドであるといえます。
トレンドラインを実践で活用するポイント
価格が上昇している際に注目すべき点は、上下している価格から安値を見つけることです。
この点もよく勘違いされる方がいらっしゃいますが、上昇トレンドで注目すべきは安値です。
ここで実際に安値に丸印でつけたものが、図②となります。
最初にご説明しましたように、上昇トレンドでは価格は前回の安値を下回らずに上昇していきます。
丸印につけられた安値は左から、1ドル、111.700円、112.150円、112.400円、113.300円と切上がっていることがわかります。
これらの価格の中から、2つ選びその価格を線で結んだものがトレンドラインです。
今回は、トレンドが始まった111.700円の地点と112.400円の地点を結びます。
線を結ぶ2点の見つけ方ですが、ローソク足の下に伸びたひげが長いところを使うと良いでしょう。
その地点が売買している参加者が多く注目を浴びているポイントだからです。
どうして参加者が多いのか、理由についてはまた別の回で。
トレンドラインを引いたものが図③です。
実際にトレードをする際には、このトレンドラインに価格がタッチしたら買い、タッチしたら買いを繰り返すというスタイルでおこないます。
このようにトレンドラインを引くことで、具体的にどの価格で買うべきか、を見つけ出すことができるのです。